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M&A佐藤 花子

PMIで失敗しないための実践フレームワーク

PMIで失敗しないための実践フレームワーク

M&Aの成功率は、世界的な調査でも50%以下と言われています。多くのM&Aがディール成立後のPMI(Post Merger Integration)フェーズで価値を毀損してしまうのです。

私たちはこれまで30件以上のPMIプロジェクトを支援してきました。その経験から導き出した実践フレームワークを共有します。

第一に、Day1までの周到な準備が決定的に重要です。Day1とはディール成立日のことですが、ここで従業員・顧客・取引先への明確なメッセージを発信できるかどうかで、その後の統合プロセスのスムーズさが大きく変わります。組織図、人事制度、ブランド戦略、IT統合計画など、Day1までに確定しておくべき項目は数十に及びます。

第二に、最初の100日で「シナジーの早期成果」を可視化することです。多くのM&Aでは、シナジー実現には3〜5年かかると説明されますが、最初の100日で何らかの目に見える成果を出せないと、社内のモチベーションが低下し、シナジー実現が遠のいてしまいます。クロスセルの初案件、コスト削減の初施策、新拠点設立など、シンボリックな成果を意図的に作り出すことが重要です。

第三に、文化統合への投資です。多くの企業がオペレーション統合に注力する一方で、文化統合を軽視しがちです。しかし、長期的な統合成果を決定するのは、両社の従業員が「一つの会社」として機能するかどうかです。コミュニケーション戦略、価値観の共有プログラム、混成チームの編成など、文化統合に意図的に投資する企業が、PMIを成功させています。